2011年7月20日水曜日

FМラジオ KーМIXに ‘KАМEの翼‘が!!

                 7月19日・静岡新聞の記事
7月19日静岡新聞に‘KAМEの翼‘プロジェクトの記事が載った。
その情報をキャッチしたFМラジオ KーМIX静岡。
ラジオにとりあげられた‘KAМEの翼‘プロジェクト

放送日: 7月26日(火)AM10:13 ~ 8分間
番組名: KーМIX キャラメルポケット のキャラメルポケット‘クローズアップ‘のコーナー 

当日FМラジオ KーМIXから電話がАgoraに入り、生放送されます。
そこで発起人の渋垂氏が‘KAМEの翼‘プロジェクトについて話します!
ぜひ7月26日(火)10時13分からのFМラジオ KーМIXを聞いてくださいね。

terada

2011年7月18日月曜日

プレイベントの準備始めました!

プレイベントの準備始めました!
今日、静岡メンバーの渋垂、原田、木村、櫛田、寺田そして、中日新聞の記事を読んで新しくメンバーに加わった藤原君と、Аgoraの掃除を行う。
プレイベントの制作者の高橋匡太さん、土井由紀子さん、大塚朝子さんが、7月30日~8月1日のАgoraキャンプから、KAМEの翼プロジェクトの拠点のАgoraで1ヶ月以上寝泊りをして制作活動を行う。
その三人が心置きなく、制作活動が行えるための環境つくり。
もともと納屋だったところを改造して作ったアトリエは、子供達の制作の材料、画材等がいっぱい。
またもともと農機具が置いてあった場所ということや里山にあることで、蜘蛛さんがあっちこっちに蜘蛛の巣を張っていたり、埃がいっぱいあったり・・・かなりたいへんだった。
朝から1日かけての大掃除である。



また環境つくりで言うと、Аgoraを取り巻く庭にも手を施した。
プレイベントの制作者だけでなく、Аgoraを訪れるサポーターの皆様への御もてなし。
里山という環境を考慮して植えた花。
入り口には、ピンクのエキネセア、黄色のルドベキア、コバナランタナ、紫、青のブットレア。
玄関にはハーブを主体にし、紫のアメジストセージ、白蝶草、水色のホックセージ、二種類のラベンダー。
その西には、薄紫のセイヨウニンジンボク、水色のルリマツリ、ピンクのベルガモット、赤のチェリーセージ、ガウラ。
西の道沿いには、オレンジのへメロカリス、紫と白の夕霧草、紫のミソハギ、紫とピンクのムクゲを植えた。
またいつかここが果樹園になればと、イメージをふくらませて、ブラックベリー、ネクタリン、イチジク、プラムを植えた。
実はこのАgoraの裏山には、梅や栗の木があった。
しかし4年前の大雨の土砂崩れで裏山の草花はなくなった。
裏山は崩れ、梅も栗もなくなった。
何もなくなったと思いきや、何もない土から200万年から300万年前の地層が現れた。
負から正へと自体は変わった。
そしてむき出しの裏山は、1年、2年・・・月日がたち、いつの間にかまた緑に覆われた。
その裏山に、また人間の手を加えよう!
イチジク、プラム、ネクタリン、ブラックベリー・・・KAМEの翼プロジェクトの10年・・・
その10年の間に恵をプラスして、成長を見届けよう。
そんな思いをこめて果樹を植えた。
そうそう、ここに滞在する三人には、渋垂氏のやさしさがプラスされた。
きゅうり、トマト、ピーマン・・・夏野菜を植えた。
自炊の足しになりますようにと♪
高橋さん、土井さん、大塚さん、我々の思いを受けとって、いい作品を作ってくださいね!

                      アゴラの裏山への道
                       入り口付近
                        ムクゲとミソハギ
                        へメロカリス
                       ネクタリン、奥にはイチジク、プラム
                       トマト、ピーマン
                        バジル、きゅうり

ps: Аgoraの子供達も、彩を添えた!
新潟の震災の時に日比野克彦さんが「あさがおプロジェクト」をやった。
その朝顔の種を、子供達が、Аgoraの庭のあっちこっちに植えた。
プレイベント中に、そのあさがおが見れますように♪

terada

関連サイト
Аgora 子ども美術工場 http://web.thn.jp/agora/

2011年7月16日土曜日

プレイベントへ向けて 6月26日〜 / 京都ー女川-掛川Agora

6月26日(日)京都、高橋さんのアトリエに土井さん、大塚さんのプレ展参加のメンバーが集まり、”KAMEの翼”夏のプレイベントにについて話をしたらしい、、夏のアゴラでどんな試みを考えてくれたのか、、たいへん楽しみですね。アゴラではいろいろ準備して皆さんを待っていますよ。

この日は、女川で第一保育所の梁取先生、遠藤先生のお話をお聞きしていました。
仮設への移行、8年計画の復興計画案など個人個人へのしかかるさまざまな問題が新たに生まれています。女川の豊かな自然の恵み、その中で生き生きと保育をなさっていたお二人のお話は魅力に満ちていました。そして震災の生々しい状況を淡々と語る梁取先生、遠藤先生、何もかもを失いながら凛と話すお二人に圧倒されていました。

6/27~28
カメパオは下部の部屋のサイドに細長く置き、子ども達が”カメパオ”と呼び遊んでいた。それは,カメパオが生まれる前くるみ幼稚園でこども達が作ったカメパオを思い浮かべた、子ども達は5月に設置したカメパオを見ていないであろうからこれがカメパオです。ダンボールの空間、連結したダンボールのつぶれて出来た隙間、どこも無駄にせず、自分たちの居場所にしています、スポッツと心地よさそうにその空間にはまって本を読んだり、おもちゃで遊んだり、人形を抱えていたり、ごろんと寝そべって横になる。心地よさをちゃんと子ども達は知ってるようです。このカメパオを持ち込んだT先生は、カメパオを作った我々の思いをちゃんと受け取ってくれ、女川のカメパオのカメパオ使いになっていました。カメパオは被災地女川で生きていました、カメパオとの再会は何とも言えない感激でした。子ども達がカメパオの中で穏やかにいました。リフォーム用のカラーガムテープやひも類をT先生にお渡ししてきました。       


   (shibutare )


        KAMEの翼”プロジェクト
カメの翼プロジェクトでは、時代を創造する、若者の羽ばたきを支援するシステムをつくり、プロフェッショナルな世界へ羽ばたいていく若者に、自分が思い描いていることを、思い切り試す機会と実験場(環境)を提供します。

“KAMEの翼プロジェクトは若者の羽ばたきを支援するシステムを確立する10年プロジェクトです。2010年から1年ごとに、中原浩大氏(アーティスト)、日比野克彦氏(アーティスト)の選考で2名の創造する若者を選びます。次の時代を次の時代を創る彼らが思い描いているものを思い切り試す機会と制作費の援助をしていきます。2020年までに1000人の大人たちが10人の若い創造者の羽ばたきを支え、サポーター自らの思いも形にするプロジェクトです。サポーターである一人一人の小さな思いとエネルギーがゆっくりつなぎあい、その1000人の思いとエネルギーで新たな時代を創る若者達と連動していきます。
今、あまりにも速すぎる時代の変化に息切れし、失いつつある、“ゆったりと生きる実感”を取り戻すプロジェクトでもあります。小さな事でも、どんなに時間がかかっても、一つ一つを大切に、ゆっくりと自分の思いを実現していく“誕生-成長-羽ばたき-一生”を見据えたプロジェクトにしていきます。


  “KAMEの翼”プレイベント
730日(土)9:0081日(月)9:00 Agoraキャンプ
81日  (月)〜8月28日(日)Agoraアトリエ滞在制作
8月12日(金)〜8月28日(日)原田俊太郎"GoldenSlumbers"女川・石巻の100日後11:00~19:00ギャラリー
813日(土)高橋、土井、大塚、原田の公開フリートーキング13:00~15:00(定員50名)
814日(日)サポーター・制作者交流会/"テラコッタ制作会10:00~16:00
91日  (木)〜930日(金)作品展示 11:00~ Agoraギャラリー


  プレイベント参加者
プレイベントは、Agoraの子ども達とゆかりのある若い制作者,土井由紀子氏、大塚朝子氏の二人と、夢のたねプロジェクトを展開している光のアーティスト高橋匡太氏の参加で行います。どんな制作を展開してくれるか楽しみです。プレイベントは、7/30~8/1のAgoraキャンプに参加し、その後、Agoraのアトリエで滞在制作を開始します。制作期間は1ヶ月とし、9/1~9/30までのあいだAgoraに併設されたギャラリーで滞在期間のドキュメント発表ならびに制作物や資料などの展示を開催します。展示終了後には、プレイベントの記録集も発行します。なお、プレイベントでは参加者のフリートーキング(8/13)も行います。これには、翼メンバーで東北石巻、女川の被災地に入り、1ヶ月以上にわたりボランティア活動をした、KAMEの翼メンバーでロボット工学を学ぶ若者、原田俊太郎もフリートーキングに加わります。そして、8/12~8/28の期間中、原田が現地で撮影した写真5000枚の中からレポートと合わせた展示を行います。


   プレイベント参加者コメント

高橋匡太Takahasi Kyota/1970年京都生まれ
まだカメパオもこの世になかった頃の話。僕の背中に「KAMEの翼」が生えた
のは僕がまだ学生だった頃、渋垂さんや浩大さんと一緒に、発電機背負って8ミリ映写機を手に、町のあちこちに自作アニメを写しながら、夜の島田の街をぶらぶら移動映画会した、18年前(!!)の夏でした。思い切り試させてもらって、一緒にみんなで楽しんだ。何かをつかんだその実感が、その後の僕の活動を支えているといったら大袈裟だけど、いつも大事な時に「あの夏」を思い出します。さーて、こんどは一緒に何をしようかな?

大塚朝子Otsuka Asako/1984兵庫県生まれ
私がAgoraに行ったのはこれまでに2回か3回です。なのになんだか懐かしくなるから不思議です。
工作が大好きで、一人で意味不明のもの(自分にしか意味がわからない類いのもの)を作っていた自分の幼少期を思い出すからだと思います。

今回、私はAgoraでの8月で
  1. 「粘土」で作る作品
  2. 「しかけ」を使う作品
を作ろう!という2つの大まかな事しか決めていません。

Agoraという作ることへのきっかけや、考える時間が潤沢に転がっている場所で滞在・制作できることはとても贅沢な事だなぁ、と感じています。 どんな作品ができるのか、どんな会話が交わされるのか、、わくわくしています!

土井由紀子Doi Yukiko/1981京都府生まれ
私は、大学を出てからはこども相手の仕事をしてきました。その間、私自身の制作はストップしていました。それまでを思い返すと、日々暮らす中で、あぁ、これは忘れたくないな、これからも持ち続けてゆきたいな、というものが手持ちの袋の中にたまった時、それを形にしてきました。この間に袋の中にたまってきた小さなかけらを一度見つめ直し、今回の制作にあたりたいと思います。この機会をありがとうございます。





Agora子ども美術工場ブログ/http://agora-sibu.blogspot.com/                                      
                                                                                                          

広報!

‘KAМEの翼‘プロジェクトは動き出した!
2011.7.12掛川市役所の記者クラブで、広報活動を行う。
参加してくださった新聞社は、朝日新聞、中日新聞、毎日新聞、読売新聞、静岡新聞、NHK、朝日テレビの方。
発起人の渋垂氏が、この夏行うプレイベントの広報を行う。
そして、同時に東北・女川での我々の活動についても話す。
15年前に掛川市で‘緊急の居場所ーcopyー‘でカメパオを作成し、その取材にこられていた記者が懐かしく、あの当時の話を切り出した。
また、この‘KAМEの翼‘プロジェクトに関与している中原浩大氏や日比野克彦氏の話が出た。
彼らとは、20年前になるだろうか・・・静岡県島田市での‘紙わざ大賞展‘という企画の時にいっしょに活動した。
製紙工場が隣接する島田市で、紙を使うアーティストが製紙工場の現状を目の当たりにし、紙と向き合う・・・
紙が出来る工程を目の当たりにする=環境汚染の問題も含め、アーティストは紙と向き合って、作品を作る。
そんな企画展‘紙わざ大賞展‘を企画するは、この‘KAМEの翼プロジェクト‘の発起者の渋垂氏であった。
そんな話になって、各新聞記者は、「あ~、あれ、紙わざの・・・!」とあの頃を思い出したようだった。
今も、島田市では‘紙わざ‘は継続されている。
あの当時の渋垂氏は、今、静岡県掛川市千羽の里山にあるAgora子ども美術工場で、‘KAМEの翼‘プロジェクトをはじめた!
Аgora 子ども美術工場は、16年前の阪神淡路大震災の2年後に作られた。
震災後すぐに、‘緊急の居場所ーcopyー‘で、震災を目の当たりにした渋垂氏は、本気で緊急時に我々は何ができ、何をすべきかを問いかけた。同時に中原浩大氏と黄瀬剛氏といっしょにカメパオをつくった。
そして緊急時以外にも子供達の居場所つくりの必要性を感じてАgoraをつくった。
Аgoraでは、10年間カメパオを設置し、子供達の遊ぶ様子を観察した。
その長い年月の間子供達とカメパオ、そして14年間のAgora での子供の様子を見て‘KAМEの翼‘が生まれた。
今回の東日本大震災の時も、渋垂氏は、阪神淡路大震災の時となんら変わらない。
社会の問題点を大人たちに投げかけ、ひとりひとりが思考する。
そして子供達ひとりひとりに向き合い尊重する。
東北でも神戸でも、静岡でも・・・何処でも。
今動き出した‘KAМEの翼‘プロジェクトは、一貫した思いが形化したものである。
今後の‘KAМEの翼‘プロジェクトの活動を見続けていってほしい。
ただいま、全国に発送手配中!

terada             

 絵本のようなリーフレット。
Аgora子ども美術工場はこの絵のようなところ。
夏のキャンプ(今年は、7/30~8/1)の様子。


Аgoraを卒業した子はまた帰り、そして、Аgora卒業生だけにとどまらず、若者、子供達はここを活用する♪                  
KAМEの翼新聞 1号完成!今回は付録付き。震災特集号。
プレイベントの開催についてのチラシも完成し、同時発送しています!





2011年7月9日土曜日

三度目の女川

ラコッタのお地蔵様



クリスタルのストラップ


女川第四保育所



色水実験


子供達は食い入るように見入る


壊れてもこの空間は楽しい♪




626日~28日、我々は女川町立第一保育所と第四保育所を訪れた。
今回は顔の見えた保母さんたちに、メンバーそれぞれの思いをもって訊ねた。
避難所で凛として避難所運営をされている保母さんたちも、この震災で家も車そして大事な方を失った。
その方々への思いに少しでも寄り添えるようにと、私寺田はテラコッタのお地蔵様を20体作った。
そのお地蔵様を1日かけてゆっくりと焼き上げるは、渋垂氏。
それを11体丁寧に包装し、手紙を添えて渡した。
そして全壊のときに撮影した避難所の皆様の笑顔の写真を400枚、アルバムにした。
失った写真の代わりに、今から復興への歴史をつくってほしいと願って・・・。
またメンバーの木村さんは、手作りのクリスタルのストラップを30個作り、メッセージを添え、女川に行くメンバーに託した。
渋垂氏は、第四保育所で、子供達にいろ水実験を試みた。
子供達は絵の具と水の混ざり合う時の面白さや色の変化を食い入るように眺めて、とびっきりの好奇心いっぱいの笑顔を見せた。
保母さんたちも子供の生き生きした表情に感嘆した。

年中さんの部屋には、カメパオが設置してあった。
カメパオは上下分離した状態だったが、どの子もダンボールの空間にすっぽりとはまり、心地よさそうに本を読んだり、ままごと遊びをしたり、好きな人形を抱いて眠る子・・・楽しそうに遊んでいた。
子供達は「カメパオで遊ぶ!カメパオ楽しい!」と口々に叫んでいた。
カメパオが子供達の居場所つくりにしっかりと根付いているようだった。
カメパオを5月に設置し、そのときいっしょに作った保母さんが、次の日には避難所で、物資の入っていた段ボール箱を寄せ集め、小さなカメパオを作った。
そして避難所でたくさん小子供達に遊ばれた。
その保母さんはここでもちゃんとカメパオ使いとして、子供達の心地いい居場所を作り出している。
そんな様子を再び写真に収め、女川の方々とまたゆっくり話を交わした。
「もし道端に倒れている人がいたなら、人としてまず手を差し出すだろう」
我々はこの言葉のように、純粋に被災地の方へ心を寄せ、次の未来へと共に歩んで生きたいと思っている。

記事:寺田

関連サイト:
KAМEの翼メンバーのブログ・・・「ゆるりんのポレポレ日記」