2013年1月16日水曜日

高橋匡太さんの特別展「いつかみる夢」開催中!

場所:京都文化博物館 別館
日時:1月10日〜1月20日

 ―ゆるりんのポレポレ日記よりー
成人式の昨日、私は京都にいた。
荒れるという天気予報は関東を中心の話であり、京都は小雨。
道中も混雑する事なくスムーズに京都に到着。
目的は京都文化博物館 別館で開催中の光のアーティスト高橋匡太さんの特別展。
京都府美術工芸新鋭展の2013京都美術ビエンナーレの企画で行われている。
京都文化博物館は旧日本銀行京都支店だった。
その古い重厚な建物が、今高橋さんの手によって幻想的な光に包まれている。
明治維新後文明開化の時代、鹿鳴館を中心として欧米の重厚な建築物を日本は取り入れた。
去年出来上がった東京駅も、その時代をもう一度という感じで私たちの前に再びお目見えした。
大日本帝国の名を知らしめた建築物が今再び有効利用され、私たちの前に現れた。
その一つ、旧日本銀行京都支店は、力と権力を知らしめんとするかのように、ど〜んと私の目の前に現れた。
その当時の力や権力はたくさんのレンガや石一個一個の重みに比例するかのようだ。
その場所を舞台にし、高橋匡太さんというフィルターを通して光と映像の世界がくり広げられている。
この日本銀行は前1/3に飾り窓がしかれてあり、かつてお金を出し入れする際、その飾り窓を開け閉めしてお金の移動がなされていた。
その飾り窓を見る限りでも、日本銀行の存在とお金という価値がいかに重い存在だったかが伺える。そして、その場の空気は、権力の軋轢にいろんな顔を見せた存在が行き交っていたのだろうと想像する。
その重厚感ある建物に高橋さんはどう関わったのだろうか!?
LEDで美しい現代的な光を表現し、かつ光と対比する陰を表現する。
そしてその間には残像というのだろうか、記憶の中の存在が映像と言う形で表現されている。
この建物には存在しなかったであろう優しい存在と、ユニークな存在。
その柔らかさがこの空間を新しいものへ作りかえているようだ。
時代をリードする若者、光のアーティスト・高橋さんの表現は、朽ちずに残るコンクリート建築に対比して朽ちていく人間と自然物を取り入れることにより、力と権力を消し去り、循環する優しさを表現しているように感じた。
題:「いつかみる夢」・・・いつか私たちの目の前に、想像通りの優しさが、重き記憶さえも消し去り存在していてほしいものだと祈った。
高橋さんはずっと子どもたちとワークショップをやっている。
やはり高橋さんの中には、子どもという存在が大変貴重な存在なんだとおもうんだ〜。


以下下の写真は舞台裏を見せていただいた写真。
KAMEの翼プロジェクトを通して高橋さんと知り得た。
そのおかげで表現の舞台裏を見せていただいた。
誰も行けない場所。
日本銀行が開いている時なんぞは、皆無に近い場所。
二階の踊り場に行く階段はよほどの事でない限り歩く事は出来なかっただろうな〜。掃除のおばさんや守衛さんをのぞいては・・・
そんな場所にいって種を見た・・・そんな感じかな。
皆様、歴史ある京都での高橋匡太さんの特別展「いつかみる夢」に足を運んでみてください!

by terada


2013年1月1日火曜日

2012KAMEの翼プロジェクト活動報告-


一年間サポートありがとうございました。


この一年”KAMEの翼”プロジェクでは、サポーターの皆さんをはじめあたたかく見守ってくださった多くの皆様に、たいへんお世話になりました。ほんとうにありがとうございました。


2012年の活動を振り返ってみます。

129  高橋匡太氏の影と光のワークショップ、アゴラの子ども達の陰絵劇とのコラボレーション。OHPを使った高橋さんのワークショップは子ども達を夢中にしました。アゴラのワークショップで始まり陸前高田の被災地の子ども達と灯した光の実は、大晦日、横浜の子ども達の光の実とつながり、再び光の実アゴラで灯りました、高橋さんのOHPの光と影、子ども達の影絵劇がこの夜、共演しました。

27   日比野克彦氏がアゴラを訪問。里山のアゴラに心寄せ、サポートする若者の選考などの打ち合わせをスタッフとしました。「ここに来てよかったよ」とおっしゃって帰りました。

34-18 Agora作品展2012開催

318  震災後何度となく福島に行かれたフリージャーナリストの渡辺幸重さんの講演会を開催しました。タイトルは「私たちはフクシマ後をどう生きるか」静かな語り口調と取材した映像は、私たちに福島の今を、現状をたしかに伝えました。心に残る講演会でした

6/13記者発表報告
6月の市の定例会見日が 6月13日(水)10:00-11:00静岡新聞(幹事)
朝日、読売、毎日、中日、静岡(5社)木村、寺田、池谷、渋垂(メンバー4名)
第一回KAMEの翼プロジェクトのサポートする若者の発表。
日比野克彦氏推薦の大見明子さん、中原浩大氏推薦の加藤元さんの二名の推薦経過
の説明から入り、日比野氏、中原氏の推薦文、加藤、大 見コメント文、それぞれ
のプロフィールを会わせて発表。同時にメンバーでイラストレーターの丸山氏のポ
スター、チラシも発表。
KAMEの翼新聞(2〜5号)、山の再生プロジェクト内容などこの間の活動報告を
同時発表。一時間の記者発表でした。

6/14  翌日、中日新聞にプロジェクト内容が掲載されました。

7/28から始まるアゴラ子ども美術工場キャンプよりKAMEの翼プロジェクトがはじまりました。第1回のプロジェクトの制作者に選考された加藤元さんと大見明子さんは、28日夕方よりキャンプに加わりキャンプ終了後から滞在制作に入りました。
7月30日(月)〜8月31日(金)大見明子、加藤元Agoraアトリエ滞在制作

8月11日(土)11:00〜12:00
   二人の若者の滞在制作期間の企画として福島報告ー渡辺幸重(フリージャーナ リスト)「フクシマ後を私たちはどう生きるかpart2」ロンゲラップ取材の報告をしました。
        13:00〜17:00 
 午後からは、フリートーキング「KAMEの翼プロジェクトと今」(自由参加)
 と題し大見明子、加藤元、高橋匡太、土井由起子、大塚朝子、渡辺幸重、プロジェクトメンバーと話しを進めた。
     
8月12日(日)10:00〜16:00
 サポーター交流会(山の再生プロジェクト企画)紅茶を作りましょうを8月12日はアゴラ裏山の茶葉を摘んで紅茶作りをサポーターの皆さんと楽しみました。
       

9月1日(土)〜9月30日(日)11:00〜19:00
     大見明子、加藤元作品展
         
1013日(土)14時〜日没まで
             高橋匡太さんの光のワーショップを開催しました。
             巨大カメが空を飛ぶ!アゴラ子ども美術工場が七色の光に彩られました。

この一年を振り返ってみました。記載者の渋垂はプロジェクト途中、
加藤元さん、大見明子さんの制作の終わる9月2日、私の手料理で
会食会後、事故に遭い離脱。若い二人には、大変つらい思いをさせました。突然の出来事でメンバー寺田さん、木村さん、辻さん、原田君、市川君、神谷君にはたいへんな負担をかけてしまいました。同窓生の丸山君、奈良君には存分な手助けしていただき感謝しています。そしてメンバーが最後までプロジェクトを成し遂げてくれたことに感謝します、ほんとうにありがとう。サポーターの紅林さんにはいろんな場面での協力、手助けをしていただきました。ありがとうございました。急遽、ギャラリーを開けていただいた木村さん、加藤さん、いねちゃん、ありがとうございました。最後に、思いを寄せ、力を惜しまず貸してくれた高橋さん、ほんとうにありがとう。


               2013年が皆様に良い年でありますように。
                         
                                   記載/渋垂