2014年9月23日火曜日

琵琶湖にカメの翼君が飛んだ!?

9月21日(日)琵琶湖の野鳥センターにて高橋匡太氏の
スペシャルワークショップ
”カメの翼君が琵琶湖の空に飛ぶ”を開催しました。
9月20日、二年前に作られたカメの翼君は
芝ちゃん牧場のトラックに乗って掛川を出ました。
高速をスイースイーと走ります。
時速80キロ


昼すぎには琵琶湖の野鳥センターに到着。
カメ君のお出迎え
野鳥センターの植田さんは、朝早くから胴長を着て琵琶湖へ入って何をしていた?
はい、植田さんはヒシの実を採ってきてくれました。
ヒシはウキ草、その中に尖った星形のものがヒシ。
ヒシクイという鳥が琵琶湖にはいます。その鳥はヒシの実を食べるのでヒシクイという名がつきました。とげとげのヒシの実をのどでコロンコロンさせて食べます。
で、このヒシの実、おいしいんだそうで、今日の子どもたちにおやつに食べさせてあげよう!と朝から準備してくださいました。ゆでて食べるんだそうです。
私は生のヒシの実を食べました。トウモロコシのような味です。
高橋さんと芝ちゃん牧場の柴田さんも初めての味。おいしいおいしい♩

21日朝10時開場準備
カメグッツが並びます



          13時半ようやくワークショップ開始。
子どもたちやその親御さんませて50人ほどが参加してくださいました。
ジャーナリストの井上さんもひかりのくに社の加藤さん夫妻も参加してくださいました。
そうそう、プレ展の制作者の土井由紀子さんも京都から参加してくださいました。

僕たちもカメを作って小さな風船をつけて飛ばそうね!


        さ〜飛ぶかな?アゴラの卒業生の大学生の山下君もお手伝い!
さ〜浮かしてみよう!アゴラの卒業生の西陣織のはたおり師の中村さんもお手伝い。
お〜浮いたぞ!拍手!
この大きなカメさんはちょっと重いぞ!
じゃ〜みんなで作りましょう!







はじめに出来たのは年中さんの丸岡君ですニコニコ嬉しそう!
私も!        井上さんも子どもたちに関わります。 ほらほら高く上がる!









いつの間にか会場はバルンだらけになりました!
さて途中に野鳥センターの池田さんよりお話です。
ヘリウムは声を変える面白いガスのように使われていますが、使い方に注意しましょうね。
そのガスを草にかけるとかれてしまいます。
そして風船を外に持って行くときは飛ばさないように注意してください。
風船を間違って野鳥は食べてしまいます。
それに割れた音は、野鳥はびっくりしてしまいます。ピストルだと敬遠するからです。
これを守ってください。


かわいいカメさんが出来ました♩
外に散歩。琵琶湖の空を見上げて!


さてこれからカメ君は外で待機
大きなバルンにヘリウムを入れます。
どんどん入れます。
      お母さんもお父さんんもスタッフも手伝ってくださいました。



夕日が沈んでしまうよ!早く早く!

わっしょいわっしょい1子どもたちが大きなバルンを運びます!
七つのバルンがカメさんに括り付けられました。
飛ぶかな?
飛んだかな?
ふわ〜と飛んだ?夕日とカメの翼君

でも浮力が足らず今回は難しく、いつの間にか夕日は沈み、暗闇に・・・
光のアーティスト高橋さんにライティングにより、七色に輝くカメの翼君に変身!




結局、飛ばなかったので、みんなでわっしょいわっしょいとカメを持ち上げました。
去年はアゴラで飛んだんだよ!5メートル強。
バルン6個で・・・
なのに今年は8個だったのにどうして?
風船の膨らみとかめさんの湿気が原因か・・・
来年は飛ばすぞ!と意気揚々の高橋君でした。

高橋匡太氏は今本当に忙しい!
今も横浜での撮影兼ねたミーティング、千葉にも東京にも行ったり来たり。京都にはほとんど帰れない状況。
そんなお忙しい今を走る高橋匡太氏がアゴラとずっと関わってくれています。
それは高橋さんが大学院生の時、静岡であった紙わざ大賞展の大きな大きなイベントに京都芸大の中原教授とともに参加した。日比野克彦氏もそのひとりで、他に芸術において名を轟かせている面々が集まり、表現した。”思いっきり試してみないか!”を渋垂先生はキャッチフレーズのように言いながら・・・
そこでの体験が核になったと高橋さんは言う。
そして毎年アゴラを訪れるとここは僕をニュートラルにしてくれる場所だと必ず言う。(場所も先生も含めてのアゴラ環境)
そして今年、高橋君は琵琶湖へやってきた。
カメの翼君がつくられて3年。カメの翼君はお話になってそのお話のように琵琶湖にいって空を飛ぶ!?
現実が先か、物語が先か・・・
表現者はずっと物語を作っている。
何か衝動的に動かされて表現する。
子どもの顔を忘れない。
その感覚さえも奪いさる今のマーケティングにのっとった社会。
お金さえあれば何でも出来る。
けれど、そのお金の先にはスポンサー。
そのスポンサーの意向で表現は制限されたり、持って行かれたり・・・
自分の本当の物語を表現しろよ!と渋垂先生は言っているようで、そして高橋さんはその思いをあうんの呼吸で感じ取る。
日常の忙しさの中、これから何が始まるの?とわくわくさせている子どもたちを目の当たりにし、高橋さんも連動して表現スイッチが入る。
さ〜!面白い事やってみようよ!みんなで作ろうよ!ワクワクしようよ!と高橋さんも子ども顔になって行く。
それを見て又子どもたちがうんうん!と食いつくて作り出す。
その連動が密の時間を作り出す。
大人にも播種していく優しいワクワクしたいい時間。
だから大人の方がまじでこったカメさんを作り出す。
この模様、この重さ、この表情、立体、平面、すべてを使った表現活動。
私にも入れてくださいとだいの大人がカメと風船をもってヘリウムガスの所に並ぶ。
大人も自分のカメ風船を見上げる。
飛んだとんだ!って大喜び。
この笑顔を子どもが見てもっともっと楽しむ。
緩やかな優しい笑顔の大人が子どもは大好き。そこに安心感を抱き、委ね、育まれる。
その連動がダイナミズム。
そこを高橋さんは20年前に読み取った。
そしてその後の高橋さんの活動に播種して行った。
今大きく大きく飛躍した高橋匡太さん。
それでもアゴラに来てくれる。
高橋匡太という表現者は、表現し続けてきた子どもが大人になって又子どもを育むのである。


かめのいないライティングされた野鳥センターの風景が右の写真。
22日の朝、元の野鳥センターの庭の風景。
確かにカメの翼君がいたんだよね?
カメ君は又静岡県掛川市のアゴラのアトリエに帰ります・・・
また来年?




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