2014年11月16日日曜日

ゆみこの心展 今日最終日


ただいまアゴラ子ども美術工場では、”ゆみこの心展”を開催中!
本日最終日である。
大変好評で、たくさんの方が見に来てくださった。
彼女にとっては初めての個展。
彼女は病気になり、薬と病気の症状で苦しむ日々を送っていた。
今回の展覧会で彼女は自分の事をちゃんと書いている。
病気の事を病名を書いて・・・
二階はその彼女の苦しみを絵に表現している。
一階はその彼女の元にある優しさを表現している。
一階ではポストカードを売っている。
たくさんの方が二階の絵に反応し、わかるわかる!そうなんだよね・・・
と心の苦しみを経た人たちは、彼女の絵に共感する。
このローソンの絵はたいへん今の社会の窮屈さを表している。
病気だからというよりも皆が感じる窮屈さと孤独。
だから心の病気はいつの間にかこの日本では溢れてしまった。
でもどうしてこうも精神科にかかる人が増えたのか?
それは、生きにくい競争社会の形成と、それに依存を強いるこの日本の教育体制と日本人の本質がある。
団体を重んじ、個人の差を個性と捉える幅もなく、その差を格差に取り入れてしまう幅のなさ。
自分を持つことができず、自立して行く人の足を引っ張り、強い物に撒かれる人の集合体を作るのが得意。
若者や子どもたちと関わる機会が増えて思う事は、その弱さを作っているのは社会全体だけでなく、その子をかばう親の子に対する関わりだとも感じる。
過保護・・・すぐにかわいそうと手を差し伸べ、自力で動き出す前に手を差し伸べる。
それが親切だとか、優しさだとか・・・私だってわが子に対してそう思って手を差し伸べていた事だってあった・・・反省。
アゴラで私は先生によく叱られる。
ほおておきなさい・・・と。
すると放任と勘違いする親がいるが、その子が自力で動き出す事をそっと見守る事、その放っておくあいだは、そこ子をちゃんと見ている。そしてへたくそでも自力でやり始める行為を褒めるのである。
その対応は本当にすばらしい。
子どももマジックにかかったように顔の表情が変化する。私も子どもの気持ちがわかった。親たちも認められずに育ったわけで、その穴埋めをしているように、子ども時代を生き直しているように今の私がある。
大人が自立の意味を知らず、当然子どもに自立という意味は伝わらない。
原子力村の存在も今の政治の問題も大人たちの金柄みの依存と関係で出来上がっているのだから・・・
宗教もそうだ。
さまざまな宗教が大学を作り、政党を作り、政党を応援し、不安を持つ信者を招き入れる。
宗教がここまで大きくなってしまっていた・・・
この日本は自立を知らない民俗だったのか・・・
ゆみこさんはいろんな社会の負を子どもの時に知ってしまったの・・・
そして薬・・・
この間、内海聡医師の講演会に行った。近くで開催されたから・・・
大変ハードなお話だった。
YouTubeと同じだから興味ある人はYouTubeを・・・
薬の実体と医療のお話。
その話は、今の日本の医療体制からして、真逆の話だから特に医療者にとってはバッシリと切りたい話だが、病気になった人にとってはすごく解るお話である。
耳を疑いたくなる話だが、10年前から私もそんな話はよく聞いていたが、その当時は完全スルーの西洋医学が世のすべてだと思っていたもの。
けれど、自分には合わず、世間は西洋医学が主流だが、私は自力で薬を断った。
ま、この話はちょっと前にBlogで書いたからスルー・・・

ゆみこさんの作品展は人に勇気を与え、共感を与え、苦しきゆみこさんの苦悩をしることで自分の苦しみを知る。
そこにあたたかいアゴラの空気が存在する。
アゴラには有名な方もチラホラとやってくる。
その人たちも苦悩を知っている。
その人たちがここを訪れるってことは、どういうことだろう・・・
本当の優しさは埋もれている。
そう埋もれている・・・だって私は優しいんだよ!ここにくれば得だよ!って所は何かと絡んでるんだからね・・・
自然の優しさを知った時、本当の優しさが解る。そんな感覚がここにはある。
それを実感したゆみこさんの個展。


アゴラの子どもたちもそっと戸を開けてのぞいた。

あれあれ今日はチョロを持って個展をお祝いにゆみこさんのお友達もやってきた。

ふふふ、みんな絵にひかれて連動する♩
ゆみこさんの絵は以前色がなかったという。
心の心象風景が変化した。
彼女の今の絵には色がある。
七色の絵が存在する。
彼女はこの4年アゴラに行き来した。
その時間が彼女の絵に色が生まれた。
北風と太陽のお話のよう〜♩

by terada


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