2016年4月15日金曜日

2015年度 KAMEの翼プロジェクト終了

KAMEの翼プロジェクトが発起し5年の月日がたちました。
この5年いろんなことがありました。
    
               記者クラブでの記者会見
               カメの翼君が生まれました
カメの翼新聞

 被災地女川・避難所のサポート・花を植えました。
原田君はそのまま残って一ヶ月被災地でサポートしました。学生だった原田君。今はもう社会人4年目となります。写真展も開催しました。
 ジャーナリストの渡邊さんの福島レポート
2015年11月、カメパオをびわ湖で作りました。


 2016年3月27日の掛川のアゴラでの影絵劇上演をもって2015年度のKAMEの翼プロジェクトは無事終了致しました。
皆様のご支援とご協力のもと、たくさんの企画を立て、その企画にはそれぞれのドラマがあり、選考された池田さん、小林君、鳥居君の作品もたいへんすばらしく、訪れる人たちの心に感動と深い印象を残した事と思います。

* 野鳥センター職員の池田昇平さんは生き物を子どもの頃から愛し、夢を実現させ、今はびわ湖の保全、保護活動をしています。彼のレクチャーは毎回面白く、視線が優しくどんな質問にも答えてくださいます。
彼の作品展はアゴラのキャンプの時において開催しましたが、今年2016年9月にはびわ湖の野鳥センターにて、再び開催致します。
同時に小林かんじ君の作品展も同時開催します。野鳥センターは2016年度にリニューアルしました。新しくなった野鳥センターでアゴラの試み展開催となります。是非お越し下さい。詳細はまたこのBlogにてお知らせ致します。
また、池田さんの生き物観察レポート展は、今年も(2016年度)夏のキャンプの時に池田さんのキャンプ参加と同時に展示致します。楽しみにしていてください。


* 小林かんじ君の作品展にはびわ湖からもかんじ君を知っていらっしゃる方々が訪れてきてくださいました。また、この展覧会は、朝日新聞にも掲載されました。それもお盆に。
滋賀県版、静岡版、東京版に掲載され、朝日デジタルにも掲載されました。
心が通じたと言ってもいいくらいにすごい事です。
小林かんじ君は今永遠の少年として私たちの心に生き続け、作品は溶けるまで私たちの側でメッセージを伝え続けています。
彼の作品は、上記あげましたように、秋にまたびわ湖で観る事が出来ます。今回は絵だけでなく、木工作品等展示できると思います。楽しみにしていてください。


 鳥居樹君の作品展は1月まで開催しておりました。
1月には京大の人文学研究所准教授・藤原辰史先生も来てくださいまして、たっちゃんの作品展をじっくり見ていってくださいました。10月に講演会で来てくださった小児科医の山田真先生もじっくり見ていってくださいました。
たっちゃんの作品は迫力があり、描きたい!作りたい!その思いで出来た作品だけに純粋な表現が見て取れます。
人はラスコーの壁画、アルタミラ壁画があるように、描きたいのです。たっちゃんの作品はその原点を感じさせてくれる作品です。
たっちゃんは今年20歳を迎えました。成人式のスーツ姿を見せにきてくれました。
たっちゃんは目が悪くなっていろんな障害を乗り越え、今にあります。でもいつも陽気で優しいのです。たっちゃんの作品は陽気で元気のいい作品です。そして色鮮やかです。
電車、屋台車の絵は身体からの動きが伝わります。走っています。弾んでいます。踊っています。絵が動く!そう思わせる作品の数々。作品展示もしぶたれ先生のユニークな視点で思い存分たっちゃんの世界を満喫してね!という雰囲気の展示でした。
「感動した!」今年卒業したアゴラ生の受験前の声がありました。


* はないみほ展は随時開催していただきました。
はないみほは、アゴラで生まれました。おばちゃん先生であり、サポーターであり、表現者となり、たくさんの作品を作らせていただきました。
絵本、影絵劇脚本、粘土作品、絵、小説、KAMEの翼新聞・・・KAMEの翼プロジェクトが2010年に発起し、始動したのが、震災の年の2011年。その間プレ展から数えれば10人の方がこちらで作品を作り展示しました。
中原浩大氏、被災地でカメパオ作り。保育士の皆さんに作業の説明

        中原浩大氏、高橋匡太氏、京都芸大の選考者とフリートーク⇧

             作品制作をする土井さん ⇩
             立体作成に取り組む大塚さん

          
日比野克彦氏が来ました
加藤さんの作品制作風景
                 大見さんの作品展示
滞在制作時の風景
                 間渕君のまなざし
               ひたすら描いていた間渕君
                  成田さんの作品
                成田さんの展覧会風景
               中村さんの展覧会風景
熱ありながらも作品を作っていた中村さん
           2014年度12月の山田真先生の講演会
2015年10月講演会
  
 土井由紀子さん、大塚朝子さん、加藤元さん、大見明子さん、間渕尊君、中村彩子さん、成田友実子さん、池田昇平さん、小林貫志君、鳥居樹君・作品の表現展や山田真先生の講演会も開きました。
その方々の事を新聞やBlog等で伝え、作品展準備等行いました。
その作業の中に震災と言う未曾有の出来事、安保法制通過における異変。70年間戦争を放棄していた日本が、平和主義から離脱する年を迎える事となり、KAMEの翼を通して、若者の巣立ちを応援する意味合いを深く感じました。そこから小説が生まれ、本を出版するにまで至りました。2016年5月、11月に「アゴラ森物語」を出版するに至りました。皆様ほんとうにありがとうございました。
                  はない粘土作り
人形100体制作

* 高橋匡太さんはこの5年間ずっとKAMEの翼にご協力、ご支援、表現していただき、子供達や選考された方々に大いなる刺激と感動を与えていただきました。
本物の面白い表現を間近で観る事が出来ました。
高橋さんは、大変忙しくヘトヘトになっている高橋さんをみるときもありました。
日本中を駆け巡る高橋匡太さんがこの五年いろんな表現を私たちに見せてくださり、アートとは、表現とは、・・・手を抜かない高橋さんを端で見る機会をいただき、アートの世界を子どもも大人も重い存分体感させていただいたと思います。
高橋さん、本当にありがとうございました。








”KAMEの翼プロジェクト”は、日比野克彦氏と中原浩大氏の選考によりアーティストが選ばれるというコンセプトで成り立っていましたが、震災と渋垂氏の事故により、選考は渋垂氏により行われるようになりました。
そして二年に一度の選考を毎年選考する形に変更し、5年で10人の表現者をサポートしました。(”KAMEの翼”は10年間続けて、二年に一度の二人の選考、合計10人をサポートする形ではじめましたが、震災等起こり、社会がゆとりがなくなり、様々な問題定義も生まれ今まで通りの日本ではなくなっていった・・・。それで急ピッチではありましたが、毎年選考し、本当にサポートされるべき若者をこの”KAMEの翼”ではサポートする事にしました)
全国規模ではじめた”KAMEの翼プロジェクト”は、変化しつつ、表現する場所も掛川から滋賀県にまで飛び羽ばたいていきました。
本当に5年間いろいろとサポート、お協力ありがとうございました。
プロジェクトは一度ここで閉じます。
けれど、子どもや若者の巣立ちはこれからもあり、私たち”KAMEの翼”は継続してアゴラ子ども美術工場の活動の中でサポートすべき若者をこれからも支援してまいります。
引き続きご支援、ご協力お願い致します。

皆様は今の日本をどうお感じのことでしょうか。
平和が変化しようとしています。空には戦闘機が毎日飛んでいます。これは”KAMEの翼”が発起する前では、見るなんて事はほとんどありませんでした。
格差もそこまでなかったですし、放射能汚染も・・・、子供達を取り巻く学校教育も変わってしまいました。
こんな窮屈な社会において子供達は自由に自分らしく巣立っていけるでしょうか。
表現の自由も奪われ始めています。
テレビはもはや制限の対象となってしまいました。
”KAMEの翼プロジェクト”は、その光景を既に知っていたかのようなタイミングで動き出しました。
”KAMEの翼”を通して子供達や若者をサポートをしていた私が思う事は、子供達が危ないということ。
大人の身勝手さに子どもたちは悲鳴をあげ、排除されている。そこを深く感じつつ、一人でも大事に育まれ、一人一人の自立を促すことを続けていこうと思います。
”KAMEの翼”は、皆さまの支援により成り立っておりますので、私たちの出来る範囲でのサポートとなります。最初の頃のように新聞発行やチラシ郵送等お知らせを頻繁に送る事が出来ず、時には滞ったり、本当に申し訳ございませんでした。
今後とも活動は続けて参りますので、その詳細はBlogにて知らせていただいています。
”KAMEの翼”は、アゴラ子ども美術工場と共に存在しております。随時アゴラ子ども美術工場のBlog『里と湖のポレポレ時間〜』は日頃の造形教室の試みを書き綴っております。”KAMEの翼プロジェクト”のBlogが止まっておりましても、アゴラBlogは動いておりますので、重ねてご覧下さい。また、アゴラ子ども美術工場のFacebookが出来ました。
瞬時の情報等は、Facebookにてご覧下さい。
これからもKAMEの翼を見ていてください。


 by  miho hanai




『補足』
2015年12月記載記事
 〜高橋匡太氏のワークショップで作ったカメパオから次へ繋ぐの巻〜

カメパオ君が!!あ・・・それから

あ!カメパオが・・・
12月4日、琵琶湖はすごい強風に見舞われた。
それまで楡の木にくっ付いていたカメパオ君だった。
12月6日、琵琶湖の子供達は、カメパオ君に鳥の絵を描く予定だった。
ワクワクしていた子どもたち・・・
なのに3日前の出来事でした。
先生は、土曜日に琵琶湖に電話した。
野鳥センターの館長さんからの強風の話・・・
え!?大丈夫か?
急いで琵琶湖の田中さんへ連絡し、状況把握してもらおう。
田中さんの旦那さんが夕方野鳥センターに行って写真を撮って送ってきてくれた。
難しいですね・・・と。
掛川のアゴラの教室が終わり、違うカリキュラムに変えた準備をし、急いで琵琶湖に向かう。(18時)
21時着。暗闇の中、琵琶湖の野鳥センターのカメパオに向かう。
暗闇の中、カメパオ君はつぶれていた・・・直せないな・・・明日、早くここに来ようと先生は言った。
12月6日9時、カメパオを観に行くと、アゴラの卒業生で今、西陣織職人の彩子さんがカメパオの所にいた。
京都もすごい強風でした。そうだったんですね・・・残念ですね。と彩子さん。
先生はカメパオ君の写真をいっぱい撮った。
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ということで、カメパオが強風で壊れてしまいました。
みんなで、カメパオをしっかり見に行って、これからどうするかを考えながら、とりあえず、カメパオをはずしましょう。このままでは危険だからね。と先生。
子供達は、呆然と・・・
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いろんな角度からカメパオをながめます。
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中に入って感じる子もいます。
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あ・・・あ・・・
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あ・・・これはダメだ・・・ね。
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みんなスパナをもってボルトを外します。
小さな子も大人もみんな一個一個丁寧に外します。
なにかみんなカメパオ君にお話しするように一個一個ボルトを外しています。
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木の上に乗って組み立てた4年生のSくんはどんな気持ちだったんだろう。
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幼稚園児のY君もスパナを握って外します。
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お父さんも駆けつけてくださりカメパオを解体。
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みんな黙々と解体します。
解体作業だけれど、不謹慎かと思いましたが、なんか楽しかったと掛川のアゴラのお母さんが言いました。
いいえ、不謹慎ではありませんよ。カメパオ君が壊れたけれど、解体作業だけれど、これは決してお葬式のようなものではないよ。例えば、壊れたものにたいして、みんなは意味のないものと見なしてしまう。場合によっては、子どもたちに見せずに大人で解体して終わった事、もしくはなかったものにしてしまう。けれどそれでいいのだろうか?子供達は、朝来て、カメパオの存在すらわからず、壊れたんだと言う事だけ聞いて、次に行く。(最近では学校でも家庭でもよくある話。簡単に処理する)でもね。何が起きたかもわからず、無くなった。そして新しい何か代替えを与えられていいのかい?って先生はいう。
自然によって壊れた。けれど、それをちゃんとみる。そしてみんなで解体する。いろんな思いでカメパをかんじるんだよ、解体作業であっても。その作業の中に向き合う時間が生まれるんだ。一人一人。その作業を丁寧に丁寧に行う。この作業は次への大事な時間なんだよ。って。
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みんなは、残された楡の木を見上げた。
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たくさんの光の実とたくさんのナットとボルト
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子供達や大人たちが今までの作業の感想と思いとこれからの事をレポートしました。
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絵を描く大人たち。
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カメパオ制作を知らない本日参加の掛川から来た家族もいろいろと感じた事をレポートします。
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さ〜、レポートが書きおえた。
じゃ〜いつものように池田さんからのレクチャー。
今日は冬の琵琶湖の風景についてレクシャーしてくださいました。
冬って風景はみんなにとってどんな風景?
*柿の木のある風景。・・・鳥は渋柿のときは食べないけれど、段々熟してきたり干し柿みたいになったやつを食べる。で、時たま鳥に食べられずに地面に落ちた柿は、その日のうちにたぬきやハクビシンなどに食べられるんだ。
*湖北の風景・・・葉っぱがないんだ。葉っぱがあるとエネルギーがいるから、寒くて時雨多い湖北では木々は葉っぱを落として、エネルギーをいならいようにするんだ。逆にお日様がいっぱいあたる静岡の冬の景色は葉っぱがあるんだ。葉っぱがあってそこでエネルギーを作るんだって。
だから湖北の景色は貴重なんだよ。紅葉がしっかりあるんだから。
*クイナって鳥がみられる。クイナは冬の鳥。水鶏と書く。でも鶴の仲間なんだ。
葦の中にいる。細い葦のなかをぬうようにえさを探している。
時たま葦を刈ったことをしらずにそこにいる。少し間抜けなんだ。
*チョウゲンボ・・・ハヤブサの仲間。
小鳥やねずみをねらう。
*リス・・・山本山にいる。リスのいる所にはクルミがきれいに割られている。ガリガリと歯で割る。時たま木の穴がある。そこにクルミ、木の実がある場合はリスの餌の貯蔵庫。
*鹿の角が時たま落ちている。鹿の角は枝分かれで年齢がわかる。
そんなレクチャーをしてもらった。
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すると、植田さん登場!
おろしたてのびわますを持ってきてくださった。
漁師さんに頂いた貴重なびわます。ふつうならおいしいので、漁師さんは決して売らないで、自分で食べちゃうほどの貴重な天然もの。でもね、昨日も偶々食べたからって植田さんが貰ったんだって。
でもね、植田さん、琵琶湖のアゴラの子どもたちにわざわざ持ってきてくださった。
カメパオの様子をいつもみていてくださっていた野鳥センターの方々。
強風での出来事もふくめ、いろいろ感じてくださって、みんなに元気を出してもらおうとわざわざ持ってきてくださったのかな?って。優しい思いやり。
琵琶湖のアゴラは、優しい人たちに見守られながら形ついています。
ごちそうさまでした。植田さん。
みんなおいしい、おいしい。とニコニコ笑顔♩
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さ〜これからいつものように絵を描きます。
Y君は自動車をかきたいの!
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さ〜、次はクリスマス石膏ボード制作です。
アクリル絵の具を塗り終えたボードにそれぞれのクリスマスツリーを型どったものを置いて、そこにボンドと石膏を混ぜた液を塗りました。
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乾いたら飾り付け。
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Y君も成長したね!かわいいクリスマスボードが出来上がり!
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彩子さんも毎回参加します。楽しい!の一言。
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お母さんと子供達の絵。
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ボードも出来た!
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Y君ママの絵。高橋さんの光に包まれ柔らかい表情を出していたカメパオの記憶。

子供達もおとなもいっぱい大事なレポートを書きました。
そのレポートを冊子にして次に生かそうと思います。
ここでは、いっぱいいっぱい思いを書いてくれた二人の文を載せます。(みんなのも載せたいのですが、ごめんなさい)
この文は、みんなの思いを代弁してくれたような気がします。
是非読んでみてください。
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『今日来てカメパオを見てがっかりしました。
一生懸命みんなで協力して作ったカメパオが、どう説明すればいいのかわからないむざんな姿になっていました。作品もつぶれたり飛ばされたりしたものがありました。
もう一度カメパオの中に入ってくつろいだり遊んだりしたかったです。台風でもないと・・と甘く見ていたのを後悔しました。
本当はすごく暖かくて楽しい場所だったのですが、寒くて、壊れて、ついにはなくなってしまいました。
遊びたい!もう一度行きたいと言う気持ちがいっぱいだったので、すごく悲しかったです。学校からも行く予定だったので、みんなに見せたかったな〜と言う気持ちもありました。
カメパオのボルトやナットを外している時、自分たちが作ったものだからちゃんと責任を持って、片付けないといけないと思いました。
でももう一つ悲しい事がありました。それはみんなの頑張りと思いが水の泡になってしまった事です。私もカメパオを作っている時、“もう少しで楽しい場所が出来るんだ!”と思い協力してみんなとカメパオを組み立てていきました。カメパオが出来た時はもうずっとそこにいてもいいと思うぐらいすごく嬉しくって、夜でも昼でも行ける時は行こうと思っていました。でもその願いは叶いませんでした。
自分たちが協力してつくったものが野鳥センターのシンボルになると思うとどんなときでも嬉しくなりました。こんなすごいものを作ったのは初めてだったので、つくり終えた時は結構大きくってすごいと思いました。まさかこんなにすごいものが出来ると思いませんでした。しかもそのすごい+(プラス)光できれいだったので、わたしにとって、すごいよりもっと上のすっっっっっっっっっごいものでした。
他にもいっぱいカメパオを中心としたものをいっぱい作りたかったりしたかったのです。もう少し2016年一月一日でもよかった。新年としてもっとすごい飾りを付けたかった。もっと面白い絵をかきたかった。もう一度カメパオをつくれるなら作りたいです。
でももし作れないなら、作って完成した喜びを思い出としてしまっておいた方がいいのかなと思いました。
完成したときの写真があるので、壊れる前にとっておいてよかったと思いました。飾り付けは光る鳥と光る実でした。まだ絵は描いていませんでした。でもとてもきれいでした。こんな奇麗なものが最後には無くなってしまったのは、すごく悲しかったですが、こんなきれいなものが作れてよかったと思いました。』                              小学4年生 S。

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『作ったときはとってもうれしくて帰りたくなかったけれど、今日来てもっと遅くまでいればよかったと思いました。野鳥センターに来る前、朝ご飯を食べていた時にメールを見て、破壊さえたと書いてありましたが、こんなにひどくなっているとは思いませんでした。でもこれだけ壊れるんだったらすごい強い風が吹いたんだな〜と思いました。私はこの自然のすごさを甘く見ていたので、やっぱり自然は甘く見てはいけない、自然はすごいと思わなければならないことをカメパオが壊れたおかげで知りました。本当はこんな事を言ってはいけないのかもしれませんが、カメパオが壊れたおかげで自然はすごいと言う事が本当に良くわかりました。これからもその事は忘れないと思います』  小学4年生 T。
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11月20日金曜日、琵琶湖にアゴラ森出版の本屋まわりに行った時に野鳥センターに立ち寄りました。いくつか光の実は落ちていたものの、カメパオ君は元気よく琵琶湖の空を仰いでいました。
野鳥センターの館長さんもこのカメパオを感心して見守ってくださっていました。が・・・
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